menu

土地や建物などを売却した時に簿価はどのような影響を受ける?

会計処理を行う帳簿に記載されている資産の価格を「簿価」と呼んでいますが、この簿価という言葉は不動産投資などでも用いられる言葉です。

土地や建物などの不動産においては、購入する時に支払う金額が簿価となり、経年によって段々と簿価が減少するという形ですので、時価など景気に左右される金額とは異なる可能性が高いといえるでしょう。

簿価と売却価格は差があるほうが儲ける?

では、簿価4,000万円の物件を時価5,000万円で売却した場合と、簿価5,000万円の物件を同額の時価5,000万円で売った場合、どちらが儲けたといえるでしょうか。

時価よりも簿価のほうが1,000万円低いほうが儲かっていると考えられることが一般的ですが、会計上では1,000万円利益が出たことになるという部分に注意しましょう。

・すべてでローン残債を返済するとしたら・・・

この2つのケースで、いずれもローンを利用して物件を購入し、それぞれ5,000万円のローン残債がある状態だとしたらどうでしょうか。

売却代金で一括返済すると考えた場合、利益が1,000万円でた場合には手元に資金は残りませんがローンは返済することができます。しかし、利益が出たことによって、所得税が課税される対象となってしまうのです。

しかし簿価と売却代金が5,000万円で同じだった場合には、すべてローンの残債に充てるため手元に資金は残りませんが、利益も出ていないので課税対象にはなりません。

・ローン残債が売却価格より低かったとしたら?

仮に同様のケースでローン残高が4,000万円だったとしたら、1,000万円の利益が出たケースではローンを完済した上に手元に1,000万円残ることになりますが、会計処理では利益計上されますので税金を差引くことになります。

仮に法人で購入して40%の法人税がかかるとしたら、400万円は法人税で持っていかれるので600万円しか残りません。

一方、簿価と売却価格が同じだった場合には、利益が出ていないので課税されず、ローンを完済後に1,000万円丸々手元に残るといえるでしょう。

減価償却が簿価に影響する仕組み

不動産の簿価はなぜ年々減少していくのかというと、建物などは経年により劣化していくものだからです。

毎年どのくらい劣化したかについては、税法上の計算式で減価償却分を算出します。この劣化した分とされる減価償却分は「減価償却費」として経費計上することができますので、建物など不動産の簿価は物件購入時の金額から毎年減価償却費を差し引いたものと変わっていきます。

節税効果を見込むなら?

ローンの残債には土地価格も含まれていますが、土地は減価償却がありませんので、簿価よりも残債のほうが早く減っていくことが多いといえるでしょう。

土地よりも建物の方が価格の高い物件の場合、減価償却での節税効果が期待できます。ただし簿価がその分減っていきやすいという部分には注意してください。

不動産を売却する時に買主に渡す領収書には収入印紙が必要?

空き地の情報はどこで得ると良い?土地探しを成功させるなら?

関連記事

  1. 相続に備えて、資産状況の調べ方を知っておこう

    相続人が亡くなった被相続人財産を引き継ぎ、受け取ることが相続です。相続を行うためには、亡くなった方の…

  2. 不動産売却で一時的に所得が発生すれば税金がかかる!

    不動産を購入するだけでなく、不動産を売却するときにもいろいろな費用が発生します。不動産の規模…

  3. 不動産を売却した後の申告では領収書が必要になることがある?

    不動産を売却して利益がでた場合、所得税の申告を行うことが必要です。この時、不動産をいくらで買った…

  4. 固定資産税を知ろう!建物の評価額とは?

    新築の戸建を購入した人はその固定資産税の高さに驚く事も少なくはありません。 固定資産税の計算には…

  5. 相続した不動産を売却した時の税金を抑えるには?

    例えば親が亡くなって土地を相続する事になっても、既に家を別で構えているので誰も住まなくなる事が予想さ…

  6. 建築基準法43条但し書きで道路と認められても空地扱い?

    建築基準法上の道路の1つに「位置指定道路」があります。これは特定行政庁が道路の位置を指定した道路です…

  7. 川口市で一人暮らしを始めるなら駅周辺のどのエリアがよい?

    川口市の窓口である川口駅周辺は、再開発により便利になったことが特徴で、立ち並ぶタワーマンションや商業…

  8. 変わった形や狭い空き地でも収益不動産として活用できる事例をご紹介…

    使わない土地を所有している場合、空き地として放置しておくよりも、何かよい活用方法はないかと考えてしま…

ピックアップ記事

PAGE TOP